
おもてなし部としての責任感
こんにちは。
おもてなし部2年の新谷真央翔です。
私が「おもてなし」という言葉について深く考えるようになったのは、学校の文化祭で受付係を担当したときのことです。最初は、「笑顔であいさつして、案内すればいいんでしょ」くらいにしか思っていませんでした。でも、実際に様々な方々と接する中で、自分の態度や言葉の選び方ひとつで、相手の表情が明るくなったり、不安そうになったりすることに気づきました。そのとき、「おもてなし」には責任があるんだ、と初めて感じました。
おもてなしをするということは、ただ丁寧に接することではないと思います。相手のことをよく見て、今何を求めているのかを想像して行動することが大切です。たとえば、初めて座禅堂に宿泊に来られた方は、どこに行けばいいのか、誰に聞けばいいのか分からず不安な気持ちがあるかもしれません。そんなとき、「何かお困りですか?」と自分から声をかけるだけで、相手は安心してくれるはずです。
そういう小さな気づかいの積み重ねが、おもてなしの本当の意味だと思います。しかし、そのためには自分の態度にしっかり責任を持つことが必要です。もし、自分が適当に対応してしまえば、相手に不快な思いをさせてしまうかもしれません。高校生だからといって、「まだ子どもだから仕方ない」で済ませてしまうのではなく、相手に対して敬意をもって接する姿勢が求められると思います。責任感を持って行動することが、自分自身の成長にもつながると感じました。また、おもてなしの場面は、学校行事だけではありません。友だちが悩んでいるときに寄り添ったり、先生や家族に感謝の気持ちを伝えたりすることも、ある意味ではおもてなしの一つです。日常の中で、誰かのためにできることを考え、それを実行に移す。そんな姿勢を持ち続けることが、これから社会に出ていく私たちにとって、とても大切だと思います。
おもてなしとは「心をこめた思いやり」であり、その心を行動で表すことができたとき、初めて相手の心に届くものだと思います。そして、それを実現するためには、自分の一つ一つの言動に責任を持つことが必要です。
これからも私は、おもてなしの心を大切にしながら、周りの人との関わりを通して、もっと成長していきたいです。